■宿泊研修

宿泊研修とは・・・

 富士の広大な大自然に抱かれた、ここ御殿場の国立青年の家に、東京聖星社会福祉専門学校第五期生
32名〔2年生〕と第六期生34名〔1年生〕及び教職員が寝食を共に二泊三日の宿泊研修を実施致します。
 云うまでもなく、宿泊研修の目的は、皆さんが介護福祉学科の学生として、この
1年間、如何に実り多い有意義な学業生活を実現するか、その基盤作りにあります。



御殿場国立中央青年の家  2004/4/19〜4/21(2泊3日)
●1日目 開校式

さあ、いよいよ宿泊研修がはじまります。今回の宿泊研修では2つの目標を目指して頑張ります。1つは1年生と2年生、教職員が本校で共に学び合う信頼関係をつくることです。2つめは同級生、先輩、後輩、先生方と介護を通して、率直に意見を交換し学ぶことの喜び、達成感を感じ、学校生活の意欲を高めていくことです。開校式では1年生、2年生が力を合わせて宿泊研修にむけての意気込みを力強く宣誓しました。
●1日目 グループごとの意見交換

2年生は1人ひとりが、昨年1年間の講義や施設実習を通して感じた「介護上の問題点」を整理し同じ関心のある仲間と5〜6人の小グループをつくって意見を交換しあいました。また、自分の感じた疑問点を文献や資料から改めて分析し、考察するという専門職としての問題解決力のトレーニングに四苦八苦しました。
●1日目 グループごとの意見交換

1年生は自分が日頃、他者とどのように関係をつくっているのか、他者に対してどのような理解を示す傾向があるのかなど自己発見を通通じてコミュニケーションの本質にて考えてみました。難しいテーマでしたが、「初対面の人に会う時、自分はどうしますか?」「第一印象のよい人と、よくない人とはどんな人ですか?」「自分は第一印象どんな人だと思われていますか?」など改めて整理してみると、以外な自分に気がついて、驚いたり関心したりと楽しく学ぶことができました。
●1日目 グループごと意見交換
 
5〜6人の小グループで自己発見した内容について意見交換して共に学ぶ仲間のいろいろな面も知ることができました。
●1日目 足元に・・・ 

今回の宿泊地「青年の家」は都会では気づくことのできない力強い生命の営みをこんな小さな植物から教えてもらえる自然豊かな所です。
●1日目 レクリエーション

皆が楽しみにしていたレクレーションの時間です。入学したばかりで、まだお互いに名前と顔が一致してない仲間でした。「名刺交換ゲーム」・「風船うちわリレー」「蛇の皮むき」など楽しいゲームを通じて2時間経つ頃には、「あら不思議!」1年生、2年生の名前が口から自然に出てきていました。優勝チームには豪華商品が準備されていました。
●2日目 朝のつどい

心配していた雨もカラッと上がり、気持ちいい2日目の始まりまです。「青年の家」名物!?富士山もくっきり見ることができました。富士山を背に宿泊している団体全員参加によるラジオ体操&団体紹介です。社会人研修、高校生の入学研修など様々な団体のPRピーチはとてもユニークで聴いていて楽しかったです。本校も代表者が前夜ねりにねった聖星ピーアールを見事に披露し、一番多くの拍手をもらうことができました。
●2日目 昼休み

お昼休憩には学生と教員が一緒にバレーボール、キャッチボールなどを楽しみました。長い話し合いの時間のちょっとした休憩時間を目一杯体を動かしよいリフレッシュになったようです。
●2日目 野外炊事

2日目の夕食は、皆で力を合わせてBBQをつくります。薪を割って火をおこすところから、全員で協力してやるのですが、料理初心者からベテラン主夫まで「さてどんな味に仕上がるか?」楽しみです。
●2日目 野外炊事

生まれて初めてナタを使っての薪割りです。ご飯を炊くのもスイッチ1つの時代に、改めて食べることの意味について考えさせられる機会になったのではないのでしょうか?それにしても見るのとやるのでは大違いで、なかなか思うように薪が割れてくれず苦労しました。
●2日目 野外炊事

材料は、牛肉、玉ネギ、キャベツ、ウィンナー、もやし、ピーマン、なす、しいたけ・・・さあ60分1本勝負!毎年BBQ以外の個性豊かなサイドメニューが登場しますが、今年はどんな新メニューが誕生するのでしょう?最近の傾向として、華麗な包丁さばきを披露してくれるのは、男性だったりもするのです。
●2日目 野外炊事

薪割りの後は、火おこしにとりかります。うちわでパタパタとあおぐ人の額には大粒の汗がぽたぽたと流れ落ちています。目に入る煙の痛みを必死でこらえ、ひたすら出来上がりを待ちます。
●2日目 野外炊事

「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ。赤子が泣いてもふた取るな」「う〜ん、早く食べたい!!」つばを飲みこむ音が聴こえてきそうです。
●2日目 野外炊事

「じゃ〜ん。出来上がり」・・・外で食べる食事は味も格別でした。このグループはサイドメニューとして具沢山スープを作ってみました。塩とコショウだけでこんな微妙な味わいが出せるとは真に自然のなせる技でしょうか?
●2日目 野外炊事

頑張ってつくったメンバーとお客様として先生を交えての楽しい夕食のひと時です。「この肉硬いけど美味しいね」「ご飯は最高級だね。」など会話も増します。別のグループは出来上がりを試食して歩くグルメな輩もあらわれたりして、プチグルメを楽しんでいました。
●3日目 記念撮影

いよいよ3日目最終日です。富士山を背に、皆で集合写真を撮影しました。皆の楽しそうな表情からこの3日間の様子がうかがえます。
●3日目 研修発表

3日間グループで話しに話し合った結果を1、2年生、校長先生、教職員の前で発表しています。1年生は「コミュニケーションが人間関係に与えるメリット・デメリット」「コミュニケーションを阻害する要因」などが聴いている人が身を乗り出してメモを取りたくなるような、とても興味深い内容を報告しました。初めてマイクや、模造紙を使ってする発表はとても緊張しましたが、充実感も大きかったと思います。
●3日目 研修発表

2年生は「身体拘束」「利用者本位の介護とは」などまさに現在の介護の現場で議論されている重要なテーマについて発表しました。1年生から「先輩すごい」と言わしめる立派な内容でした。1番の収穫は1、2年生、教職員が率直に意見交換できたことだと思います。
●3日目 閉校式

あっという間に閉校式をむかえることになりました。2年生から1年生へ励ましと、ねぎらいの言葉、1年生から2年生へ感謝の言葉が伝えられ、これからの学校生活への大きなはずみになったのではないでしょうか。これからも先輩、後輩が互いに支え合い、刺激しあっていきたいですね。
●3日目

「青年の家」から東京へ向けて帰る御殿場駅までの送迎バスです。心地よい疲労感からか帰りのバスでは皆ぐっすり眠ってしまいました。

■「宿泊研修を終えて」
 ●1年 木島 武仁 
 4月19日から2泊3日で始まった研修で、私が感じ、又思った事は、何よりまず一見すると簡単なテーマを様々な面から見る事の難かしさだ。
 大学に在籍していた時の私は、一般には理系といわれる分野を学んでいたため、実験をし、そこから結果を求める、即ち答えの必ずある勉強しかした事がなかった。そんな私が一番とまどったのはやはり最初に言われた「答えを出さないでも良い話し合い」である。話し合いをする以上は答えは必ず出す物、という先入観があった私には答えを出さないで良い話し合い等する意味すらない、と考えずにはいられなかった。
 しかし、話し合いの内容が私にとって斬新であった事や、普段はあまり人から聞く事ではなかった事もあって、終わった時には有意義な話し合いだったと思えたので良かったと思う。
 しかし、この研修で私が一番為になったのは、2年生の先輩方が仕切るレクリエーションだった。今まで私も子供を相手にしてのレクリエーションを何回か仕切った事があるが、とてもあの様にうまくまとめていく事は出来ずにいたが、先輩方のレクリエーションを見て、1年後は自分もあの様にうまくまとめられる様に努力していきたいと思った。
 2泊3日の研修で得たものは他にもたくさんあると思う。仲間とのつながり、先輩方との交流等、自分のこれからの2年間の始まりとして上々の滑り出しが得られたと思う。
 これからの2年間、私は物事を柔軟な視点から捉え、その事についての問題点やそこから発生する課題等を捉える能力を養うと共に、集団をまとめる力や人とのコミュニケーション能力を磨く事に尽力し、それら全ての能力を身につけた介護福祉士になれる様にこの3日間の経験をもとに努力していきたいと思う。

 ●2年 荒川 友樹
 私は今回の宿泊研修でレクリエーション係りとなった。はじめは何とかなると思い係りのリーダーにも立候補した。一年生の係りと初めて対面したとき緊張しすぎて何もいえなかった。しかし、徐々にではあるが同じ係りの一年生とはリーダーシップまではいかないがコミュニケーションが図れるようになった。どのようなレクリエーションを行いたいかなどを話し合った時はみんなと仲良くなりたいと全員の希望が一致したときは嬉しかった。係り以外の一年生とは、あいさつ程度であるが少しずつ会話するようになった。研修中は一緒にフリスビーやキャッチボールをして徐々に仲良くなった。だが、まだ少しぎこちなかった。一日目のレクリエーションは想像していた以上に盛り上がったので失敗もあったが結果として成功だったと思う。今回の失敗はなぜこのような問題が起きたか話し合ったので来年につながればよいと思う。
 今回のワークショップでは初めてゼミ形式をとった。始めはこのゼミ形式がよくわからず戸惑った。これで十分だろうと思うくらいの資料を持っていったが話し合っていくうちに資料が足りないことに気づき大変だった。また、話し合っていくと内容がどんどん深くなりこれで本当に発表できるのか心配になった。困っている時の先生の助言がとても嬉しかった。私にとってはワークショップも大変だったが、発表が一番の難関だった。人前で発表すると恥ずかしく緊張してしまうのに、今回のワークショップのまとめを任されとても緊張した。しかし、こういった人前で話すことは将来自分のためになると思う。去年の自分と比べると緊張は少なかった。去年と比べると少しずつではあるが自分が成長しているのがわかった。宿泊研修を切っ掛けに一年生とも仲良くなるよう自分から積極的にいきたい。

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