生 物 学

今井 正江

 

T. 講義概要

1.履修の意義 : 自分自身と自分以外の生物に親しみ、命の大切さを認識する。

2.授業の方法 : 講義形式に質問形式、課題発表、実習や討論などを折り込む。

3.履修内容   : この授業の目的は共通の遺伝子から進化した地球上の全ての生物(動物、植物、微生物)に共通する生物体のしくみの特徴を理解することです。私たちの周りで生きている生物の体のしくみや生物体内で起こる反応について学習します。特にヒトの体のしくみ、器官や組織の働きについて理解を深めます。さらに生物を取り巻く自然環境(気象、大気、水、土、砂、石など)と生物との関わり合いに目を向け、生物が生きていくためのより良い健康的な環境とは何かを考えます。介護福祉士として現場で役立つようなヒトの体のしくみやはたらきについて理解を深め、併せて体のはたらきを助けるより良い環境について考えます。

 II. 教材と推薦図書

1.教科書は使いません。必要に応じて資料プリントを使用します。

2.推薦図書 (是非読んでみましょう)

立花隆  21世紀 知の挑戦  文芸春秋 (実録で有名な立花氏の若者へのメッセージ)

野田春彦 新しい生物学 講談社 (生物の基本を身に付ける本)

村田光崇 簡明 生物ハンドブック  聖文社 (生物用語を英語で示し、簡潔に説明)

村上和雄 生命の暗号  サンマーク出版 (プラス発想すれば遺伝子が動くを実証)

山科正平 細胞を読むー電子顕微鏡で見る生命の姿  講談社 (写真で見る細胞の姿)

  III. 評価方法

    以下の項目を考慮して総合評価します。

      a. 出席状況 b. レポート c. 課題作品 d. 定期試験

  IV. 履修上の留意事項

1.生物のいろいろな種類を上げて、生物の体の基礎構造を理解するように話を進めます。自分身も考えながら理解したことをノートにまとめる努力をしてください。

今まで知らなかった事実や考えに出会うことに新鮮な感動を覚えてほしい。また、授業を受ける前に、授業計画を参考にして内容を予習するよう心がけてください。

2.授業の一環として植物観察の実習を取り入れます。これを機会に植物に関心を持ち、動物(特に人間)と植物の共存について理解する出発点にしてください。

 

 

授業計画

テーマ

授 業 項 目

授 業 内 容

授業の準備

はじめに

授業の内容の説明

現代に生物学を学ぶ必要性・板書の仕方・考えながら授業を聞くことの意味・ノートの有効な執り方・評価の方法・自然観察の意義

シラバスに目を通してくる。

生物の種類

生物の分類

 地球上の生物はどのように分類されているかを学ぶ。

 動物・植物・微生物の特徴を知る。

配布資料を読んでくる。

細 胞

細胞の構造と遺伝子

 動物細胞と植物細胞の構造を電子顕微鏡写真図から学ぶ。細胞小器官の構造や遺伝子の実態について学ぶ。

細胞の顕微鏡写真図の観察

自然観察

(実習)キク科植物の花の観察

 学生自身が採集して来た植物を観察・解体・スケッチする。自然観察の仕方・花の基本構造・キク科植物の花の特徴を学ぶ。

野外のキク科植物の採集

細胞分裂 

細胞分裂の意義

細胞分裂の過程

核分裂 染色体

 細胞分裂は体のどの部分で起こるか、どんな時に起こるかを学ぶ。細胞分裂のしくみについて理解する。分裂時の染色体の動きについて学ぶ。

細胞分裂の目的を考える。

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酵 素

酵素の実体

酵素を含む製品

酵素の性質

酵素のはたらき

 酵素の特徴を学び、身の周りの物の中にある酵素に気づく。酵素独特の性質を学び、酵素を有効に使う方法を考える。酵素反応のしくみを理解する。具体的な酵素反応の様子を理解する。

酵素を含む日用品を考える。配布された資料に記入してくる。

11

呼 吸

呼吸の意義

外呼吸と内呼吸

酸素呼吸

 呼吸の目的としくみを学ぶ。呼吸はどのように調節されているか学ぶ。また、呼吸では血液が大切な役割を果たしていることに気付く。

呼吸の目的を考える。

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血 液

血液のはたらきと

健康

血液の構成成分

 血液細胞の種類やはたらきについて学ぶ。血液の健康に必要な物質や生活について学ぶ。

呼吸と血液については課題授業を予定しています。

呼吸と血液の働きについて調べる。

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心臓と血液循環

心臓の構造と働き

肺のはたらきと

ガス交換

 心臓の拍動と血液循環について考える。心臓のはたらきと肺のはたらきの関係について考える。

決められた課題について各班に分かれて発表する。

14

試 験

 

 

 

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まとめ