リハビリテーション論
渡邉 修
I 講義概要
1.
履修の意義: 介護福祉士として必要なリハビリテーション医学の知識を習得する。
2.
授業方法:講義および話し合い
3.
履修内容:リハビリテーションとは、身体的、精神的、かつまた社会的にもっとも適した機能水準の達成と社会的な環境の整備により個人の社会的参加を実現することを目指している。また、病気や障害を有しつつ新たな生活に適応するための学習過程と考えることもできる。本講義では、ゼロ歳から高齢者にわたる人間に生ずる“障害”に対する支援方法を、医学的リハビリテーションの視点、心理・社会的リハビリテーションの視点、地域リハビリテーションの視点、教育リハビリテーションの視点、職業リハビリテーション等々の視点から捉え、リハビリテーションの概要を包括的に学ぶ。講義では、初学年を対象とするために、極力、疾患の専門知識を導入せず、平易に解説することを心がけ、学生とのコミュニケーションを重視したいので積極的に参加してほしい。
II. 教材やテキスト及び参考書
1. プリント、ビデオ、スライド
2. 参考書 新版 介護福祉養成講座 「リハビリテーション論」
III. 評価方法
@
最終試験で60点以上であること
A
出席が全講義数の2/3以上であること
以上、@かつAにて合格とします。
IV. 履修上の留意事項
@
わからないことは残さず、積極的に質問をしてください。
A
授業中でも、中断して質問を受け付けます。
B
寝ていてもよいが、他の学生の迷惑にはならないこと。
授業計画
回 |
テーマ |
授業項目 |
授業内容 |
授業の準備 |
1 |
リハビリテーション概論 |
リハビリテーションの目的・障害の理解 |
症例検討および廃用症候群 |
寝たきりになるとどうなるかを考えておく。 |
2 |
リハビリテーションを支援する専門職 |
チーム医療の有効性を理解する。 |
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3 |
高次脳機能障害 |
左大脳半球の機能 |
大脳の働きを部位別に理解していく。 |
失語症とは、どのような症状か調べておく。 |
4 |
右大脳半球の機能 |
「痴呆」とはどのような症状か考えておく。 |
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5 |
脳血管障害 |
脳卒中の病態 |
脳卒中患者のみかたを理解する。 |
脳出血になるとどのような障害が現れるか教科書でみておく。 |
6 |
脳卒中のリハビリテーション |
どのようなリハビリテーションがあり、介護福祉士が関与できるかを理解する。 |
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7 |
脳外傷 |
脳外傷の救急 |
脳外傷で生ずる頭蓋骨の中でおきる脳の状態を知る。 |
脳外傷後は、「切れやすくなる」ことがある。どう対応するか考えておく。 |
8 |
脳外傷のリハビリテーション |
どのようなリハビリテーションがあり、介護福祉士が関与できるかを理解する。 |
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9 |
心臓疾患 |
心疾患の理解とリハビリテーション |
発症から入院、在宅生活までをたどる。 |
患者が胸痛を訴えたらどうしたらいいか考えておく。 |
10 |
肺疾患 |
肺疾患の理解とリハビリテーション |
肺疾患にはどのようなものがあるか列挙してみる。 |
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11 |
脊髄損傷 |
脊髄損傷の病態 |
脊髄損傷によりどのような障害が出現するかを理解する。 |
パラリンピックには、どのような競技があるか考えておく。 |
12 |
脊髄損傷のリハビリテーション |
リハビリテーションの内容と注意すべき合併症を理解する。 |
脊髄損傷者の障害を教科書で読んでおく。 |
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13 |
骨・関節疾患 |
病態の理解とリハビリテーション |
家庭での対処法を理解する。 |
肩こり・腰痛にどのような治療があるか考えておく。 |
14 |
試験 |
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15 |
まとめ |