家政学実習(栄養・調理)

戸田 美穂

 

T.講義概要

 

 1.履修の意義

    調理の基礎および老化に伴う身体機能の変化を正しく理解し、高齢者の心身の健康保持における食事の果たす役割を学習する。

 2.履修内容

   ・調理の基礎技術(煮る、焼く、揚げる、和える、蒸す等)の習得

・調理機器、調理用具類の扱い方

・季節と食品材料の関係

・高齢者・障害者向けの食事の献立・調理法について

   ・食品衛生についての基礎知識

   ・その他

 3.授業方法

   ・グループ作業による実習

  9:00     9:50              11:20    11:40    12:10

 


     調理理論     実習(グループ作業)    試食    片付け

     説明                           清掃

 

U.教材・テキスト

  新版介護福祉士養成講座8第2版 家政学概論(中央法規)

 

V.評価方法

  出席状況、実習態度、提出レポート等を総合して評価する。

 

W.履修上の留意事項

  1.名簿順に班に分かれ、毎回1班ずつ交代で当番に当たる。

  2.当番の仕事  18:30までに登校し、材料・用具の準備

2)布巾の洗濯・乾燥・片付け

3)教室内の清掃

4)ゴミの始末 他

  3.実習時はエプロン・三角巾を着用し、爪を切る、指輪等をはずすなど、常に清潔に留意すること。

  4.実習台上および周辺の整理整頓に心掛け、作業が能率よく運ぶよう心掛ける。

  5.刃物や火の取り扱いには十分注意すること。

  6.実習内容や感想をまとめた調理ノートを作成し提出する。

 


授業計画 家政学実習(調理)

テーマ

授業項目

実習内容

授業の準備

1

ガイダンス

1.実習の心構え

2.授業の進め方

・食品衛生上の諸注意

・調理の目的 

・計量の仕方(廃棄率)

・食品の体積と重量の関係

・食品の調理性 

・高齢者の食事

・実習の進め方(ノートの作り方)

シラバスを読んでくる。

2

調理操作T

和風献立

1.炊飯

2.だしの取り方・蒸す

3.魚の扱い方・煮方

4.青物の茹で方

5.棒寒天の扱い方

・白飯

・すまし汁(岩石卵、人参、三つ葉)

・煮魚

・ほうれん草のごま和え

・杏仁豆腐

旬の魚を調べてくる。

3

調理操作U

和風献立

1.味付けご飯の炊き方

2.乾物の利用の仕方

3.焼く・酢の物

4.煮る

5.粉寒天の扱い方

・かやくご飯

・味噌汁(豆腐、わかめ、ねぎ)

・魚の照り焼き

・かぼちゃの含め煮

・水羊羹

焼き物・煮物の種類を調べてくる。

4

調理操作V

和風献立

1.揚げる

2.ゼラチンの扱い方

・天ぷらうどん

・だし巻き卵

・白和え

・抹茶のムース

寒天とゼラチンの違いを調べてくる。

5

洋風献立T

1.ホワイトソース

2.マヨネーズ

・マカロニグラタン

・マセドワンサラダ

・ブラマンジェ

・リンゴのコンポート

ホワイトソースを使用した料理を調べてくる。

6

洋風献立U

1.ミキサーの使い方

2.挽肉を使った調理

3.ケーキの作り方

・ラタトュイユ

・コーンクリームスープ

・ハンバーグステーキ

・クリスマスケーキ

挽肉を使用した料理を調べてくる。

7

易消化食

献立

1.お粥の種類について

2.フードプロセッサーの使い方

・全粥

・えびと豆腐の茶巾あんかけ

・茶碗蒸し

・五目豆

・ゼリー

高齢者向けの食事とは。

8

自由献立

行事食

・グループごとに「行事食」をテーマとした献立を作成し、実際に調理し、評価し合う。

献立を考える。

 


家政学実習(被服)

松梨 久仁子

 

T.講義概要

 1.履修の意義

    我々は日常生活において、衣服を必ず着用している。ここでは、様々な角度から被服をとらえ、実験や実習をとおして被服の役割、機能、洗濯、整理などを理解し衣生活に関する基礎知識と技術を学ぶ。さらに高齢者や障害者の衣生活についても考察する。

 

 2.履修内容

   ・被服材料実験(繊維の性質を調べる)

   ・被服構成学実習(手縫い、ミシン実習、手芸、リフォーム)

   ・被服整理実験、実習(洗濯、染み抜き、アイロンかけ)

 

 3.授業方法

   ・実験は班に分かれ、班単位で行う。

   ・作品製作実習は個人で行う。

 

U.教材・テキストおよび参考書

   ・プリントを配布する。

   ・介護福祉要請講座8 家政学概論(中央法規)

 

V.評価方法

   出席日数、実験レポート、提出作品、定期試験、授業態度により総合的に評価する。

   

W.履修上の留意点

   ・実験レポートは次週の授業の最初に提出する。

   ・作品は決められた期限に遅れないよう提出する。

   ・授業が終わったら自分の身の回りをきれいに片付けてから帰ること。

 

 

 

 


授業計画

テーマ

授業項目 

授業内容

授業の準備

1

ガイダンス

授業の概要説明                用具等の説明

縫製用具の説明

ミシンの使い方

シラバスを読んでくる。           裁縫箱を持っている人は持参する。

2

被服材料

繊維の鑑別

燃焼性実験

耐薬品性

繊維の性質について復習しておく。

3

被服構成

体型とサイズ表示

衣服のための身体計測

薄手のTシャツを着用してくる。

4

手縫い実習

ボタンつけ

スナップつけ

裁縫箱の用意。

5

ミシン実習

ポーチ作り

帽子作り

裁縫箱の用意。

6

身体洗い用ミトン作り

裁縫箱、浴用タオル1枚。

7

枕カバー作り

裁縫箱の用意。

8

手芸

組紐

キーホルダー作り

裁縫箱の用意。

9

被服整理

洗剤の成分

市販洗剤の成分、液性調べ

洗剤の空き箱を持ってくる。

10

洗濯、しみ抜き実習

セーターの洗濯、しみ抜き

洗濯の方法について復習しておく。

11

アイロンかけ

アイロンの耐熱温度

繊維の性質について復習しておく。

12

手芸

小物作り

アクリルたわし作り

裁縫箱の用意。

13

被服構成

洋服のリフォーム

Tシャツのリフォーム

裁縫箱の用意。

14

試験

15

まとめ

 


家政学実習(住居)

篠田 弘子

授業計画

テーマ

授業項目

授業内容

授業の準備

1

2

3

 

4

 

 

5

6

7

8

 

 

 

9

 

 

 

10

 

 

 

11

 

 

 

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13

 

 

 

 

 

 

 

14

 

15

生活と住居

 

 

 

 

生活空間1

 

 

 

生活空間2

 

 

 

 

高齢者、障害

者の住生活1

 

 

高齢者、障害

者の住生活2

 

 

健康建材

 

 

 

住居管理 1

 

 

 

 

住宅管理 2

(見学)

 

 

 

室内環境整備

(見学)

 

試 験

 

まとめ

地域の生活と住居

 

 

 

 

生活の基本スペース

 

 

 

高齢者、障害者のスペース

 

 

 

 

住空間2の講評

 

 

 

実例に学ぶ

 

 

 

シックハウスについて

原因と対策

 

 

ゴミ処理

 

 

 

 

ガス、水道、電気など住

宅設備器具の正しい使い方と修理、管理設備配管の清掃

 

照度、温度、湿度、

換気騒音、の調整

ある住居が置かれた環境を把握し、そこに繰り広げられる生活を想定して、ストーリーをつくる。住宅の設計図の読み方を学ぶ。縮尺で備品を描く

 

実測した自室の平面図と、展開図を描く。身近な場所から寸法の感覚を得、それを表現する手段を学ぶ。

 

車椅子で生活する人のための部屋を作る。理想的なバリアフリーの部屋の平面図を描く。展示して意見を聞く。

 

 

講評を通して、生徒が意図したことと、問題点を指摘しながら、必要事項を学ぶ。

 

ビデオ、スライドによって、ユニバーサルデザインへの配慮されたものを実例で学ぶ。

 

いま問題になっているシックハウスの原因となる建材についての解説と、安全な天然素材をサンプルで紹介する。

 

生活を脅かすまでになったゴミの問題を実際の生活に照らし、発生の軽減化と、リサイクル リユースなど、資源問題公害問題にも言及する。

 

東京ガスの協力を得て、住宅機器の使い方や、住宅設備の体験講習をうける。また最先端のテクノロジーの概要を把握する。(ショールーム見学)

 

温度、湿度、照度、騒音などを計測し体感し、コントロールの方法を探る。

配布資料の住宅図面を見て、この家の特徴を考え、縮尺を勉強してくる。

 

自分の部屋を実測してくる。

 

 

車椅子で生活するのに必要な条件を洗い出してくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シックハウスを起こす原因について、調査し考えてくる。

 

高齢者、障害者のための施設など配慮されていることの実例を探してくる。

 

自宅で排出されるゴミの量を測ってくる。