レクリエーション活動援助法U

初貝 幸江

 

T.授業概要

1.履修の意義:レクリエーション支援の専門分野の内容についてその目的、機能、援助方法を学びレクリエーション・インストラクター資格取得を目指す。

2.授業方法:講義、ワークショップ及び個人による課題作成から展開する。

3.履修内容:「余暇・レクリエーション」についての関心は近年、高くなり「生涯学習」

という言葉も広く知られ活発化しています。自分にとって生きがいを求めるいという、本質的な欲求が現われてきたとも言えます。介護実習先でもある特別養護老人ホームやデイ・サービスの現場でも個々人に合うように書道、陶芸、絵画、クラフトなど様々な楽しみの中に自分らしさを見出せるような援助が展開されています。さらに介護保険制度の基本方針にある自立支援を具現化する「介護予防」を目的とした活動内容が求められています。また、身体に障害を持つ人が各種スポーツに挑む、視覚障害を持つ人が写真や書の個展を催す、そして手話による演劇等、障害を持つ人々が創造し、独自の文化として発展している事例も増えてきました。介護福祉士国家試験の実技試験にもレクリエーション活動援助が出題されました。この講義においては、一般に知られるレクリエーション活動の意義を理解した上で実際の現場ではどのようなレクリエーションが活用できるのかをともに考え、実践していきます。その実践の中から卒業時に取得するレクリエーション・インストラクター資格を将来活用する方向性を見出して下さい。

 

U.テキスト及び参考文献

「レクリエーション入門」

参考文献は授業内で紹介する。

V.評価方法

  以下の観点から総合的に評価する。

  @出席

 A授業態度 *特にワークショップにおいては成果だけでなく作成過程における姿勢 B課題レポート C定期試験

W.履修上の留意事項

@      遅刻、欠席のないようにすること。

A      シラバスを参考に予習をして授業に臨むこと。

B      授業、ワークショップでは積極的に参加・発言し受身の授業にならないようにする。

C      提出物の期限は厳守のこと。遅れた場合、やむを得ない事由以外は受け付けない。


授業計画

テーマ

授業項目

授業内容

授業の準備

はじめに

レクリエーションの基礎理論

・レクリエーション・インストラクター資格取得の意義いついて理解する。

・他教科との関連性を知る。

シラバスを読んでくる。          

レクリエーションの意義

レクリエーション運動の歴史と変遷

レクリエーション運動の歴史から意義の変遷と方向性を考える。

指示したテキスト箇所を読んでくる

支援理論

1.支援の基本的

理解

2.支援のプロセスと展開

・支援の意味を知り支援者としての方向性を考察する。

・支援のプロセスを理解し展開方法とその効果を知る。

・提示したテーマの作成準備を行う。

グループごとに準備を進める。

支援の実際

支援の具体的方法

・エコクラフトをテーマとしたワークショップに取り組む。

計画書を作成する。

支援実践の発表

・ワークショップの発表を行う。

計画内容を試行しておく。

支援の特色と展開

支援対象の理解と

展開

支援の対象を理解し対象別の支援方法を考える。

年代、組織、特色別の支援方法を考える。

支援者の役割と機能

対象別に求められる支援者の役割と機能を学び、その専門性を理解する。

指示したテキスト箇所を読んでくる。

組織経営・運営論

レクリエーション

組織の経営・運営

・「クラブ」の定義と要素を知る。

・「クラブ」の成立を理解し育成と運営方法を知る。

・「クラブ」運営の機能を理解する。

配布資料を整理する。

レクリエーション協会の意義

レクリエーション

協会の役割と機能

・日本、都道府県、市区町村レク協会の役割と活動を理解する。

・事業体の役割と経営を理解する。

・関連する団体と組織を知る。

自分が所属する組織を理解する。

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インストラクターの活動、所属の理解

レクリエーション・インストラクターとしての活動の方向性を考える。

資格活用の活動の場を考える。

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レクリエーション・サービス論

1.行事企画の理解

2.行事運営の方法

・魅力ある行事の作成を理解する。

・行事企画のプロセスを理解する。

・行事運営の流れ、運営体制を知り、支援者の役割を学ぶ。

企画に即したチラシを考える。

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事業評価

事業評価の理解

・評価の意義・目的と効果を理解

する。

・評価方法を知りその特徴を理解

する。

評価項目・内容を考えてくる。

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安全対策

レクリエーション活動の安全対策の基本

・救急時対応の知識(救急法、救急処置に関する団体、組織)を学ぶ。

・レクリエーション関連保険(傷害保険、賠償責任保険等)を理解

する。

リスクマネジメントとは何かを考えてくる。

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試験

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まとめ