事例研究
学校長・専任教員
T.講義概要
1.履修の意義
研究の目的は「真理の探求」であり,すべての学問においてその基礎となり,研究なくして学問の進歩はありえません。「学問」というと,かたくるしい言葉のように聞こえますが,なにか未知のことを知ろうとするプロセスとも言えます。
学内での講義や演習,そして介護実習などで「なぜだろう?」「おや、変だな?」
と疑問をもったその瞬間に研究の糸口をつかんだことになります。どんなに小さな「何故?」も学問的,科学的に解くことが重要です。この授業をとおして,研究の目的・意義,研究の過程について理解し,実際に事例研究を行い,発表することにより,研究的態度を身につけるとともに問題解決能力の向上を目指します。
将来,介護福祉学の発展の一翼を担える介護福祉士に成長することを期待するものです。
2.履修内容
1)介護福祉学における研究の目的・意義
2)研究の過程
3)事例研究のすすめ方
4)論文・レポートの構成及び表現について
5)各自の研究テーマの明確化
6)研究の実際
7)発表
U.方法
1.講義
2.研究の実際
3.発表
V.評価
研究に取り組む姿勢・研究内容・発表態度から評価する。
回 |
テーマ |
授業内容 |
授業準備 |
1 |
研究の基礎的理解(講義) |
1. 介護福祉における研究の目的 サービスと専門性の向上 2.1年間の研究スケジュール |
シラバスを読む |
2 |
研究の過程 |
(1)TKJ法による自己の問題意識の整理 |
仮テーマの選定 |
3 |
(2)仮テーマの決定と発表 (3)先行研究の情報収集 文献検索の方法 インターネットの活用と留意点 reading‐cardの作成と活用 |
先行研究リスト表作成 先行研究を集める |
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4 5 |
(3)仮説について (4)研究方法の種類と活用方法 1)文献調査 2)質的調査の種類と特徴 例)事例研究法 (3)量的調査の種類と特徴 @インタビュー調査 Aアンケート調査 Bその他 |
先行研究リスト表を研究方法・仮説・結果ごとに再整理する |
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6 |
論文作成上のルール 文章の書き方 考察の仕方 論文及び抄録の作成その1 |
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7 |
研究の実際 講義 |
1.各自テーマと研究方法の決定 |
研究計画表作成 指導教員の助言を受けながらすすめる。 |
8 |
2.研究の実際 @先行研究を読み込む+仮説をたてる |
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9 |
A教員の助言のもと調査方法の検討・準備 |
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10 |
B調査の実施(11月中に終了) |
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11 |
C調査結果のまとめ・分析・執筆開始 |
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12 |
論文及び抄録の作成と発表の仕方について |
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13 |
研究発表 |
各自の研究発表 |
分野別に群を分け、発表し、意見交換を行なう。 |
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